モーツァルト:
交響曲第38番 ニ長調 K.504「プラハ」
交響曲第40番 ト短調 K.550
ブルーノ・ワルター指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ライブ:1955年11月6日(38番)/1956年2月24日(40番)
20世紀前半の名指揮者ブルーノ・ワルターは、日本においてはレコードでした接することが出来なかった指揮者でしたが、なぜか僕はワルターの名前を聴くと懐かしさを憶えます。
多分、僕がクラシックを聴き始めた70年代、ワルター&コロンビア響のLPは、録音も良くてモーツァルトならワルターとの世評で僕もそれを信じ、モーツァルトの交響曲はワルターを買っていました。
そしてワルターのリハーサルLPがもらえるという企画があり、手に入れたりしていました。
そんなことからワルターの名前には懐かしさを憶えるのでしょうか?
そんなワルターのウィーンフィルとの貴重な競演の録音を聴きました。
ワルターの57年に1回目の心臓麻痺を起こしていて、コンサートからの引退を余儀なくされましたが、この2つの録音は、その直前ということで貴重なものです。
38番プラハは、がっちりとして覇気溢れる演奏でその中に、チャーミングな木管楽器の響きがキラキラとして煌いて、たまらない魅力になっています。
40番は、第1楽章の有名な主題が、ポルタメントで演奏されていて
これがえも言えぬ色気を感じさせます。
同時代のニューヨークフィルとのスタジオ録音(モノラル)では、
そのポルタメントは影を潜めているので、ウィーンフィルとならではの
表現だと思います。
レコードのワルターでは、特にモーツァルトとマーラーの名指揮者として
著名ですが、マーラーに関してはその後バーンスタイン始め多くの名演が誕生し相対的に地位が低くなっていると思いますが、モーツァルトに関しては、古楽器演奏の台頭にもかかわらず、フルオーケストラの演奏では、
トップクラスの魅力を誇っています。
ニューヨークフィル(モノラル)、コロンビア響(ステレオ)によるスタジオ録音へのコメントは改めて記載したいと思いますが、ウィーンフィルとの貴重な録音は、世界遺産ものだと僕は勝手に思っています。
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