第九はコンビチュニー、超ド級の重量級

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ルードヴィッヒ・V・ベートーヴェン作曲
交響曲第9番ニ短調作125「合唱付き」
フランツ・コンビチュニー指揮
ライプツィヒ放送交響楽団と合唱団
クーゼ(S)、フライシャー(A)、アプレック(T)、クレイマー(Bs)
1960年録音

 

こ、これは、なんという凄い演奏か!
何気なく聴きだして、度肝を抜かれました。

 

普通のおじさんとキャッチボールを始めたら、いきなり受け止められないような剛速球を流れられたような感じ、と言ったらわかりやすいかもしれません。

 

心の準備が出来ていないところに、予想だにもしていなかった素晴らしい出来事が起きた時のような感動を憶えました。

 

コンビチュニーはもちろん実力者でしたが、残念ながら60才の若さで亡くなりました。大酒家だったようでそのが遠因だったかもしれません。

 

手兵ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管とのベートーヴェン交響曲全集でも、質実剛健な演奏を聴かせていました。無愛想だけど頼りになる男を思わせる剛毅な演奏で、僕は中学生の頃から親しんできました。

 

でもこのCDに収められている演奏は、フルトヴェングラーも真っ青の緩急をつけた抉りの効いた演奏で、こんな演奏を聴かせられると、本当に惜しい存在で、もっと長生きしていれば世紀の大指揮者として讃えられたのではと思わずにはいられません。

 

これは聴かずに死ねない1枚です。


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