ピアノ・ソナタ第8番ハ短調『悲愴』 作品13
フリードリッヒ・グルダ(ピアノ)
この曲はベートーヴェンがまだ20代の1797年~98年に作曲されました。
僕は、この曲の題名『Pathetique(悲愴)』と曲想が前々からマッチしないよう感じていました。
題名はベートーヴェン自身が付けたのかどうか僕が調べても分からないが、出版の時には、このタイトルが付いていたようです。
でも、曲の内容は、日本語の悲愴=悲しく痛ましいとはニュアンスはかなり違うように感じます。
もっと、青春の苦悩とそれを克服しようというエネルギーを感じさせる曲です。そういう意味では、同じタイトルのチャイコフスキーの悲愴交響曲とは違いますね。
演奏は、透明なしっとりとしたタッチの美しいフリードリッヒ・グルダの演奏をおすすめします。
もう50年も前の録音ですが色褪せない名演です。
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