こんにちは、
ともやんです。
ヨハン・セバスティアン・バッハの名作『マタイ受難曲』。
この度『マタイ受難曲』の素晴らしいCDと出会いました。
ヘルムート・ミュラー=ブリュール指揮
ケルン室内管弦楽団。
指揮者のヘルムート・ミュラー=ブリュール。
1933年生まれで、惜しくも2012年に病気のため78歳で亡くなられています。
ドイツの名指揮者ヘルマン・アーベントロートに師事し、アーベントロートが創設したケルン室内管弦楽団とともに1964年以来歩んできた方。
日本ではほとんど無名だったようで、アリアCD店主松本大輔氏が2007年に出版した、
『このNAXOSを聴け!』で、
ミューラー=ブリュールのCDを取り上げていますが、松本氏でさえ、最近出てきた古楽器指揮者と楽団と思ったほどです。
しかし、ドイツでは重鎮として敬われ、2003年にミュラー=ブリュールの70歳の誕生日とケルン室内管弦楽団創立80周年、そしてミュラー=ブリュールの着任40周年のパーティーが開催されました。
なんとその時のスポンサーがドイツ銀行で、時の大統領クラウス・ラウ氏も挨拶するほどの超・著名人が出席したそうです。
ネットでは、真面目で誠実な演奏が特徴と書いたありますが、その真面目で誠実な演奏を何十年も続けてたどり着いた境地というのは、なんと素晴らしい世界なのでしょうか!
軽やかで爽やかな響きの中に、とてつもなく深いものを感じさせる演奏なのです。
ぜひ、一度ヘルムート・ミュラー=ブリュールの演奏に接してください。
何かを感じずにはいられないと思います。
ヘルムート・ミュラー=ブリュールのマタイ受難曲
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ – Johann Sebastian Bach (1685-1750)
マタイ受難曲 BWV 244
St. Matthew Passion, BWV 244
作詞 : 新約聖書 – Bible – New Testament
作詞 : クリスティアン・フリートリヒ・ヘンリーツィ – Christian Friedrich Henrici
ニコ・ファン・デル・メール – Nico van der Meel (テノール)
ライムント・ノルテ – Raimund Nolte (バス・バリトン)
ロッキー・チュン – Locky Chung (バス)
クラウディア・コーウェンベルフ – Claudia Couwenbergh (ソプラノ)
マリアンネ・ベアーテ・シェラン – Marianne Beate Kielland (アルト)
マルクス・シェーファー – Markus Schafer (テノール)
ハンノ・ミュラー=ブラッハマン – Hanno Muller-Brachmann (バス)
ハンス=クリフトフ・ラーデマン – Hans-Christoph Rademann (合唱指揮)
エベルハルト・メッテルニヒ – Eberhard Metternich (合唱指揮)
ドミニク・エングラー – Dominique Engler (ソプラノ)
ヨゼメ・アジェイ – Yosemeh Adjei (アルト)
ローター・ブルム – Lothar Blum (テノール)
ユリアン・シュルツキ – Julian Schulzki (バス)
ドレスデン室内合唱団 – Dresden Chamber Choir
ケルン大聖堂少年合唱団 – Cologne Cathedral Boys Choir
ケルン室内管弦楽団 – Cologne Chamber Orchestra
ヘルムート・ミュラー=ブリュール – Helmut Muller-Bruhl (指揮)
これまで人類が創作してきたクラシック音楽の中で、究極の作品とは一体何なのか。その答えは、バッハの「マタイ受難曲」かもしれません。この18世紀前半に世に送り出された壮大で崇高な音楽は、現代人の心をも魅了して止まないのです。
私たちはこれからも心して、「マタイ」に接していきたいものです。そしてドイツの管弦楽団および合唱団の演奏には、バッハ以来の伝統が息づいています。
さらに指揮のミュラー=ブリュールは、新風を吹き込むことも忘れません。一見、深刻さとは無縁の爽やかな印象の中に、永遠に色褪せることのないバッハの音楽の真髄を表現することに成功しています。
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