こんにちは、
ともやんです。
ヘルマン・シェルヘン(1891-1966)は、今年生誕130年を迎えるドイツ出身の名指揮者です。いや名指揮者というよりアニメに登場するようなマッドな科学者というイメージを僕は持っています。普段は、論理的で冷静沈着なのに、興が高じてくるとなにをするかわからない、という印象です。
それは、新旧二つのベートーヴェン全集を聴いて感じました。50年代前半にウィーン国立歌劇場管と録音した端正な演奏と65年のルガノ放送響との狂ったようなライブを聴くと同じ人とは思えないくらいです。
54年のロイヤルフィルとのマーラーの巨人には、その片鱗を感じます。
さて、マーラーの交響曲がよく演奏されようになったのは、ここ50年くらいではないでしょうか?
それまでは、マーラーと親交があったワルター、クレンペラー、そしてシェルヘンが録音しているくらいだったような気がします。その後に続いたのがバーンスタイン、クーベリックでしょう。
そして80年代CD時代になってから多くの指揮者が録音を始めたような印象を持っています。
それによってマーラーの交響曲を耳にする機会が増え、コンサートでも取り上げられるようになりました。以前、テレビCMに「大地の歌」の一節が使われていて、マーラーもポピュラーになったな、と感じたものです。
さて、シェルヘン。いまから60年以上前の録音は、その音の良さに驚かせられます。
演奏もアクの強いもので、名盤と言われるワルターをスタンダードとすると、かなりテンポの緩急をつけた主観的な演奏です。しかしそれが嫌味でないのは、シェルヘンが、マーラーの意図をしっかりつかんでいるためだと思います。
マーラーファンならずとも、一聴に値する名盤です。
グスタフ・マーラー – Gustav Mahler (1860-1911)
交響曲第1番 ニ長調 「巨人」
Symphony No. 1 in D Major, “Titan”
1.(15:16) I. Langsam, schleppend
2.(06:14) II. Kraftig bewegt, doch nicht zu schnell
3.(10:55) III. Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen
4.(17:42) IV. Sturmisch bewegt
total(50:07)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 – Royal Philharmonic Orchestra
ヘルマン・シェルヘン – Hermann Scherchen (指揮)
録音: September 1954, Walthamstow Assembly Hall, London, United Kingdom
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