こんにちは、
ともやんです。
ブルーノ・ワルターは、1876年ドイツ生まれで、1962年米国で死去。
ワルターにとって作曲家であり著名な指揮者だったグスタフ・マーラーとの出会いは人生に取って大きな出来事だったと思います。
ワルターは、生地ベルリンのシュテルン音楽院に学び、在学中から指揮者をめざしていましたが、1901年25歳の時にグスタフ・マーラーと出会い、音楽理論のみならず、芸術や哲学全般について広く学び多くのことを吸収しました。
その後、ウィーン宮廷歌劇場(ウィーン国立歌劇場)楽長、ミュンヘン宮廷歌劇場(バイエルン国立歌劇場)音楽監督、ベルリン市立歌劇場(ベルリン・ドイツ・オペラ)音楽監督、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団楽長などを歴任。
ヨーロッパの一流オーケストラやザルツブルク音楽祭さらにはアメリカのオーケストラにも度々招かれる人気指揮者として活躍した。
ブルーノワルター 名盤 マーラー 4番
ところが、1933年にナチスが政権を取ってからは、ユダヤ系のためナチスからの様々な迫害を受け、ドイツ国内はおろかヨーロッパでは演奏できなくなり、39年には米国に移住しました。
晩年はCBSが用意した録音用オーケストラ、コロンビア交響楽団と多くのステレオ録音を残しました。それらは、音楽ファンのみならず、世界中の多くの人々を楽しませる貴重な遺産となっています。
僕は、マーラーのシンフォニーでは、メルヘンのようなこの第4番が大好きです。バーンスタイン&ニューヨークフィル、クレンペラー&フィルハーモニアなどの名盤がありますが、ワルターでは、ウィーンフィルとの最後の演奏となった60年のライブ録音もあります。
残念ながら僕は未聴ですが、このニューヨークフィルとのスタジオ録音は、まず45年の録音とは思えない音質の良さです。
曲想からいってワルター向きと思いますし、ウィーンフィルとの最後のコンサートにこの曲を選んだのは強い愛着があったのでしょう。
ニューヨークフィルとの演奏は、チャーミングで端正、格調の高いものです。
ブルーノ ワルター マーラー 交響曲第4番
グスタフ・マーラー – Gustav Mahler (1860-1911)
亡き子をしのぶ歌
Kindertotenlieder
作詞 : フリードリヒ・リュッケルト – Friedrich Ruckert
1.(04:50) Nun will die Sonn’ so heil aufgeh’n
2.(04:37) Nun seh’ ich woll, warum so dunkle Flammen
3.(04:32) Wenn dein Mutterlein tritt zur Tur herein
4.(02:55) Oft denk’ ich, sie sind nur ausgegangen!
5.(06:20) In diesem Wetter, in diesem Braus
total(23:14)
キャスリーン・フェリアー – Kathleen Ferrier (コントラルト)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ブルーノ・ワルター – Bruno Walter (指揮)
録音: 4 October 1949, Kingsway Hall, London
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交響曲第4番 ト長調
Symphony No. 4 in G Major
作詞 : 伝承 – Traditional
6.(16:15) I. Bedachtig, nicht eilen
7.(08:35) II. In gemachlicher Bewegung. Ohne Hast
8.(17:28) III. Ruhevoll
9.(07:24) IV. Sehr behaglich
total(49:42)
キャスリーン・フェリアー – Kathleen Ferrier (コントラルト)
デシ・ハルバン – Desi Halban (ソプラノ)
ニューヨーク・フィルハーモニック – New York Philharmonic Symphony Orchestra
ブルーノ・ワルター – Bruno Walter (指揮)
録音: 10 May 1945, Carnegie Hall, New York
マーラー:亡き子をしのぶ歌/交響曲第4番(フェリアー/ウィーン・フィル/ワルター)(1945,1949)
ワルターの指揮によるフェリアの黄金のコンビによるマーラー。このコンビの出会いは、1947年に「亡き子をしのぶ歌」によって共演したことから始まります。清冽で暖かみを持ち伸びやかな彼女の歌声は、指揮者の気に入るところとなり、後に数多くの録音を残すことになったのでした。「亡き子をしのぶ歌」の歌詞の内容は本来、愛児を亡くした父親の悲哀ですから、男声であるべきだという向きもありますが、フェリアの歌唱技術は、そうした男声・女声の区別を超越した素晴らしさを持っていると、高く評価されています。
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