こんにちは、
ともやんです。
ルネ・レイボヴィッツ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団による、ベートーヴェン交響曲全集。
録音技師:ケネス・ウィルキンソン
デジタル・リマスター:イアン・ジョーンズ
まさに本気の全集です。
本セットは、アメリカのリーダーズ・ダイジェストによる通信販売用の録音。
当セットは、出来合いの再使用ではない新規の録音で、製作スタッフの心意気がひしひしと感じさせる演奏と録音になっています。
指揮者のレイボヴィッツは、1913年ポーランド・ワルシャワ生まれで72年没。シェーンベルクとウェーベルンに作曲を、ラヴェルに管弦楽法を、モントゥーに指揮法を学びました。
レイボヴィッツは作曲と指揮法において偉大なるつなぎ役でした。
作曲では、シェーンベルク直伝の12音技法をブーレーズをはじめとする多くの作曲家に伝授。
指揮は、モントゥーゆずりの戦前の古い情趣をそぎ落とし、冷たくつかまえ直しブーレーズらへのと伝授しました。
古楽器演奏に親しんできた現代のリスナーには、それほどではないと思いますが、ベートーヴェンのスコアから伝統、慣習などの垢をそぎ落としたようなスカッとした演奏で、速いテンポで颯爽と進める演奏には、60年代当時のリスナーには、とても斬新に聴こえたことと思います。
この颯爽とした演奏は、テンポが速いにも関わらず、急き立てる感じはなく、細部もきちんと描き切っています。まさに凝縮した演奏だと思います。
レイボヴィッツ ベートーヴェン交響曲全集
ベートーヴェン:交響曲第1番 – 第9番(ロイヤル・フィル/レイボヴィッツ)(1961-1962)
BEETHOVEN, L. van: Symphonies Nos. 1-9 (Royal Philharmonic, Leibowitz) (1961-1962)
インゲ・ボルク – Inge Borkh (ソプラノ)
ルート・ジーヴェルト – Ruth Siewert (アルト)
リチャード・ルイス – Richard Lewis (テノール)
ルートヴィヒ・ウェーバー – Ludwig Weber (バス)
ビーチャム・コーラル・ソサイエティ – Beecham Choral Society
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 – Royal Philharmonic Orchestra
ルネ・レイボヴィッツ – Rene Leibowitz (指揮)
ベートーヴェン:交響曲第1番 – 第9番(ロイヤル・フィル/レイボヴィッツ)
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