こんにちは、
ともやんです。
来日公演当時、ケーゲルもドレスデンフィルも東ドイツの人たちでした。
ところがこのコンサートの1ヵ月後、ベルリンの壁は崩壊し、東西ドイツは統一されることになった。
そしてなんとベルリンの壁崩壊の1年後、ケーゲルのピストル自殺で人生の幕を降ろしています。理由はなんだったのだろうか。軽々しく言えないことだけはわかります。
さて、演奏は、エグモント序曲の最初の音が出た瞬間、ぶっ飛んでしまします。
なんだ、この重苦しい空気は、遅いテンポは、いままで聴いたエグモント序曲の中で、もっとも個性的な演奏だと思います
そして田園。
誠に美しい演奏です。
ケーゲルは、何事もなかったかのように淡々と進めていきますが、第5楽章も終了間近に急にテンポが落ちて、終わることに後ろ髪を引かれるように何か寂しさを残しながら終わります。
何か、一つの時代が終わった歴史的な演奏でした。
ベートーヴェン:序曲「エグモント」、交響曲第6番「田園」、交響曲第5番「運命」
J.S.バッハ:G線上のアリア
ヘルベルト・ケーゲル(指揮)
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
1989年10月18日サントリーホール (ライヴ)
ベルリンの壁崩壊直前1989年10月18日、ケーゲル、ドレスデン・フィル最期の来日演奏会、許 光俊氏が空前の大絶讃!
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