クラシックの名盤 クナッパーツブッシュのベートーヴェンの第八

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クラシックの名盤のベルリンフィル・シリーズ。
今回は、1944年のクナッパーツブッシュをご紹介します。

 

ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
交響曲第8番 ヘ長調 作品93
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 

人間は生きた時代を変えることが出来ません。
第二次大戦前に生まれて戦勝中に少年時代を過ごした僕の父親と
戦後、10年以上経って生まれた僕と、平成になって生まれた僕の息子では
生まれた時代が全く違うので、理解はある程度出来ても
実感としては分からないのです。

 

だから第二次大戦前から起業し、戦後の混乱期を乗り越え、
世界的な大企業にした松下幸之助氏や本田宗一郎氏と、

戦後生まれの団塊の世代の起業家と平成になってからの起業家を
一緒に語ることは出来ないと思います。

 

そういう意味では、19世紀生まれのトスカニーニ、フルトヴェングラー、クナッパーツブッシュ、クレンペラーとアバド、ムーティ、小澤を一緒の次元で語ることも出来ないと思います。

 

20世紀も後半から活躍しだした指揮者を戦前から活躍していた指揮者と比べて、小粒になったという人がいますが、これは生きた時代のなせるわざです。

 

アバドが、トスカニーニと同時代に生きていたら、どんな音楽を創造していたかと思うとなんか妄想は広がります。

 

また、クナッパーツブッシュが、現代の巨匠サイモン・ラトルと同時代に
生まれていたら、果たしてこんな演奏はしていなかったのではと思いますし、もっと言えば指揮者になれたのか、とも思います。

 

この1944年第二次大戦も終結に向かい、ドイツの敗戦濃厚な時期、
しかし、ナチスドイツは最後の抵抗をしていた時期、
逆にドイツ国内は非常に危険な状況にあった時の演奏。

 

明日の命も知れない指揮者とオーケストラのメンバー、そして聴衆。
こんな巨大はベートーヴェンの第8交響曲は聴いたことがありません。

よくぞ録音が残っていたかと思われるくらいです。

 

もうこんな状況下での演奏はないように願うばかりです。



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