クレンペラーの第九 忘れられた凄い名演

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ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 作品125「合唱付き」

 

オットー・クレンペラー指揮
マリア・シュターダー(ソプラノ)
グレース・ホフマン(アルト)
ヴァルデマール・クメント(テノール)
ハンス・ホッター(バス・バリトン)
ケルン放送合唱団、北ドイツ放送合唱団
ケルン放送交響楽団
1958年1月6日 ケルン・WDRフンクハウス・第1ホール(ライヴ)

 

たまたま新宿のディスク・ユニオンで購入した、クレンペラーの10枚組のセット物。レーベルは、Membran Music Ltd.(メンブラン)でヨーロッパで発売されたもの。
1954年~60年に掛けて、クレンペラーが指揮したベートーヴェン、ブラームス、ブルックナーの曲が収められています。

購入した金額は忘れましたが、多分相当安かったものと思います。

 

このセットCDは、安さとベートーヴェンは交響曲全曲がはいっているので購入しましたが、よく内容を見るとかなりごった煮的で、録音場所も音質もバラバラですね。

 

でも、せっかく出会ったセットCDなので一枚一枚聴いて行きましょう。

 

一通り聴いて一番感銘を受けたのがこの第九です。
1958年というとあの大やけどを負った寝たばこ事件(58年9月)の年。
前年にはフィルハーモニア管とのステレオでの全集録音のスタートした年。ただ前年57年のスタジオ録音は、クレンペラーとして多少不満の残る出来でした。
ところがこの58年のライヴは、凄いです。

 

イントロからただ物ではない雰囲気が漂い、聴き進んで行くうちにクレンペラーの気迫に心臓を鷲づかみにされるような感覚になっていきます。

 

これは凄い。こんな演奏が埋もれていたなんて。
僕が接したレコードの書評や推薦盤の本などには全く出てこなかったものです。

 

録音に関しては、第1楽章の最初あたりにう?というゴーストという現象でしょうか、ありますが、全体的には鑑賞を妨げるものでないし、ライヴとしては聴きやすいモノラル録音です。

 

いや、こんな凄い歴史的名演と中古店で出会うのだから、名盤ハンターは止められないんだよね。



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この記事を書いた人
ともやん

1957年、富山市生まれ。小学生の時、NHK交響楽団を指揮する岩城宏之氏を観てから、クラシック音楽に興味をもち、今日まできました。
現在、LP、CD、カセットテープを含めて約1000枚を所有しています。
好きな作曲家は、ベートーヴェン、ブルックナー、ブラームスと硬派です。
特にオーケストラ曲の名盤、珍盤、とんでも盤をご案内して行きたいと思います。
お付き合いのほど、よろしくお願いします。

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