カール・ベーム指揮
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調『英雄』作品55
1961年録音
晩年のゆったりとした、悪く言えばちょっとタガが外れたような
ウィーンフィルとのベートーヴェンの交響曲全集になじんだ方には、
60代のベームはその厳しさに驚かされるかもしれません。
まるでゴール目指して突き進む競馬馬に鞭を入れすような、
厳しさ、激しさを思わせます。
その凝縮した弾丸のようなベームの演奏は、数ある『英雄』の録音の中でも屈指の名演であり、僕も大好きな演奏の一つです。
カール・ベームに晩年の好々爺としたイメージを持っている人は、
壮年期の覇気溢れるベームにノックアウトされてください。
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