こんにちは、
ともやんです。
クラウス・テンシュテット(1926-1998)は、東ドイツの出身ですが、1983年からロンドンフィルの音楽監督に就任しました。
しかし、テンシュテットは、すでに癌を患っており、残念ながら87年には退任。
ただ、テンシュテットは、ロンドンフィルと相性がよく、オケメンバーはもちろん、ロンドンの聴衆からも愛されました。
テンシュテットが指揮しないロンドンフィルは、ミック・ジャガーがいない、ローリングストーンズとまで言われたくらいです。
ロンドンフィルの自主制作盤によるマーラーの”巨人”が、まるで命を削るような凄演です。
グスタフ・マーラー – Gustav Mahler (1860-1911)
交響曲第1番 ニ長調 「巨人」
Symphony No. 1 in D Major, “Titan”
1.(15:39) I. Langsam, schleppend
2.(07:28) II. Kraftig bewegt, doch nicht zu schnell
3.(10:22) III. Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen
4.(19:04) IV. Sturmisch bewegt
total(52:33)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 – London Philharmonic Orchestra
クラウス・テンシュテット – Klaus Tennstedt (指揮)
録音: 12 February 1985, Royal Festival Hall, London
クラウス・テンシュテットの代名詞ともいえるマーラーによる作品を収録。
マーラーによる「交響曲第一番」は、BBCによる放送用ライヴ録音として1985年に収録されました。
カップリングの「さすらう若者の歌」は、トーマス・ハンプソンが歌い、同じくBBCによって1991年に収録されました。両演奏は、マスコミによって「集中力の美しさ」として賞賛されていた時期のものであり、テンシュテットがロンドン・フィル首席指揮者を務めていた忘れ難い在任期間の中でも好対照をなすものです。
病による退任を余儀なくされて以来、晩年のテンシュテットによるLPOとのコンサート一回一回は、BBCによって放送録音され、多数の聴衆に聴かれるばかりではなく、それ自体がイベントとなりました。
LPOの力演も合わさり、こうした演奏には、かつて無いほどの聴きごたえがある名演奏という以上の素晴らしい雰囲気が宿っています。
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