モーツァルト:セレナーデ第12番 ハ短調 K.388
モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調 K.551 『ジュピター』
オットー・クレンペラー指揮
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
1968年5月19日
クレンペラーは、身体も大きく身長も190センチ以上あったそうです。
しかも鬼の形相のような顔つきで、笑顔なんて見せることがあるのか、
思わせる様な厳しい顔立ちです。
指揮台から、凝視されると気の弱い奏者なら身がすくむんじゃないと
心配になります。
僕がこのコンサートのライブを聴いて、クレンペラーが一層好きになってしまいました。
まず、セレナーデは、宇野功芳氏絶賛の「フィガロの結婚」の名演を思わせる様なチャーミングな演奏です。ひとつひとつの音符が大きいですよね。
そして「ジュピター」
第1楽章のなんと重々しいことか。
遅いテンポでスコアを観るように各楽器の旋律が、
明瞭に刻明に聴こえてきます。
第2楽章もスローなテンポはそのままで、澄んだ音楽を聴かせてくれます。
ところが一転、第3楽章は軽快なテンポで颯爽進んでいきます。
そして終楽章は、怒涛の追い込みです。
クレンペラーの持っているスタイルを全て出してくれる
変幻自在なコンサートであり演奏でした。
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