こんにちは、
ともやんです。
ロリン・マゼール(1930-2014)とは、縁がないです。
CDもほとんど聴いたことがないし、当然実演もありません。
名前だけは、かなり前から聞いていました。
僕がクラシック音楽を聴き始めた、70年代には、若手というよりも、中堅どころとして、アバド、小澤征爾らと、次世代にエースと言われていました。
まあ、聴かなかったもっとも大きな理由は、宇野功芳氏が、推薦していなかっからにしか過ぎません。
当時はLP、CDを買う際には、宇野さんの推薦盤を参考にしていましたし、近年は、福島章恭氏の推薦を参考にしています。
その二人からは残念ながらロリン・マゼールの名前は上がってきません。
ベートーヴェン交響曲『運命』『田園』意外な名盤
そんな中、アリアCD店主に松本大輔氏が、その著書の中で、意外な一枚として、ロリン・マゼール指揮ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の演奏を挙げていたのです。
録音年は、1958年から60年。
マゼールはまだ20代後半。
その若造が、天下のベルリンフィルを猛烈にドライブしているのです。
すごいの一言です。
こんな名演のなんで宇野さん、スルーしてんだよ、と思ったら、1982年に出している『僕の選んだベートーヴェンの名盤』で、『運命』をちゃんと取り上げていました。
と言っても、推薦まではいっておらず、
“全体としてかなりの名演だと思うが、同じような現代風の解釈でさらに優れたクライバー盤があるため、損をしているのは事実であろう。”
だって。。
マゼール ベートーヴェンの『運命』『田園』がすごい
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第5番 ハ短調 「運命」 Op. 67
Symphony No. 5 in C Minor, Op. 67
1.(07:58) I. Allegro con brio
2.(10:45) II. Andante con moto
3.(04:52) III. Allegro
4.(08:42) IV. Allegro
total(32:17)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ロリン・マゼール – Lorin Maazel (指揮)
録音1958年5月
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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第6番 ヘ長調 「田園」 Op. 68
Symphony No. 6 in F Major, Op. 68, “Pastoral”
1.(09:31) I. Awakening of Cheerful Feelings Upon Arrival in the Country: Allegro ma non troppo
2.(11:46) II. Scene by the Brook: Andante molto mosso
3.(05:25) III. Merry Gathering of Country Folk: Allegro
4.(03:40) IV. Thunderstorm: Allegro
5.(09:25) V. Shepherd’s Song: Happy and Thankful Feelings after the Storm: Allegretto
total(39:47)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ロリン・マゼール – Lorin Maazel (指揮)
録音1959年~60年
若きマゼールの意欲的演奏の遺産
2014年7月、惜しくも亡くなった名指揮者ロリン・マゼール。8歳でニューヨーク・フィルを指揮しデビュー。
10代半ばまでに全米メジャー・オケのほとんどを指揮。1960年、バイロイト音楽祭に史上最年少デビュー。ベルリン・フィルには1950年代半ばから録音を行っており、カラヤンの後任の最右翼と目されていたが、そのポストに就くことは叶いませんでした。
このBOXは、DGに録音した1957~1965年の録音をすべて収録したものです。Tully Potter氏による44ページブックレット付。初回のみの完全限定生産盤となります。
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