こんにちわ、
ともやんです。
クラウディオ・アバド(1933-2014)が、1985年から88年に掛けてウィーンフィルと行ったベートーヴェンの交響曲のライブ録音がいいです。
当時アバドは、50代前半。まさに脂の乗り切った演奏が聴かれます。
ウィーンフィルとしても、60年代のハンス・シュミット=イッセルシュテット、70年代のカール・ベーム、レナード・バーンスタインについで4回目の全集の録音です。
アバドの端正で張り詰めた緊張感の中でも広々として爽快なベートーヴェンを聴かせてくれます。
後年のベルリンフィルを振った演奏に比べ、ずっと泥臭くひたむきな印象を与えてくれる名演です。
ぜひ、聴いてください。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第1番-第9番
Symphony No. 1-9
ガブリエラ・ベニャニコヴァー – Gabriela Be?a?kova (ソプラノ)
マルヤナ・リポフシェク – Marjana Lipov?ek (アルト)
イェスタ・ヴィンベルイ – Gosta Winbergh (テノール)
ヘルマン・プライ – Hermann Prey (バス)
ウィーン国立歌劇場合唱団 – Concert Association of the Vienna State Opera Chorus
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
クラウディオ・アバド – Claudio Abbado (指揮)
これらの録音はウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任(~1991年)した前年の1985年から行われており、この時期、DGレーベルにおいてもアバドは文字通りカラヤンと双璧を成す重要な指揮者として位置付けられていました。
レコード会社にとって大事なベートーヴェンの交響曲全集の録音をデジタル録音でウィーン・フィルと収録する、という意味は重大であったと思われます。1990年にカラヤンの後任としてベルリン・フィルへ転出するまでのウィーン時代は、健康的な面でもアバドがやりたいことがもっとも結実していた時代とも言え、アバドらしい機転とインスピレーションに満ちたこの時代の音源を一番評価するリスナーも多いです。
力強く色彩感も豊富なこれらのベートーヴェン演奏は、今後もっと評価されていくでしょう。タワーレコード
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