グスタフ・マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」
オットー・クレンペラー指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
キャスリーン・フェリア(コントラルト)
ジョー・ヴィンセント(ソプラノ)
1951年7月12日(ライヴ)
クレンペラーは、マーラーの直弟子で録音もかなり残していますが、
演奏する曲は決めていたのか、2番、4番、7番、9番と「大地の歌」しか残されていません。
個人的には1番、5番、6番は録音してほしかったなぁ、特に6番なんて
クレンペラー向き出し、どれだけの巨大さ、刻明さで演奏するか考えただけでもぞくぞくしますが、残っていないものはしょうがないですね。
その中でも2番「復活」は複数録音が残されていて、
僕は、51年(ライブ)、62年、63年(ライブ)の3種類の録音を持っています。
60年代の2種類はクレンペラー晩年のスタイルで踏みしめる様なテンポと巨大で克明な表現で、巨大建築を見上げる様な偉大さがあります。
それに比べ51年盤は、よりコンパクトで早めにテンポで構成力に優れ、
覇気があって、僕はこちらの方が好きですね。
クレンペラーの歴史的名演は、60年代と言われていますが、
僕は最近50年代初めから中盤に掛けての演奏が好きになっています。
なんと言っても後年にない覇気があることが大きなポイントです。
しかも内容も充実しています。
ちょうどクレンペラー60代中盤から70才に掛けてですので、
体力的にもまだまだ元気だったのかもしれません。
録音もライブながら良好ですので聴きぐるしくないのも嬉しいですね。
また、若くして亡くなった伝説のコントラルト歌手、キャスリーン・フェリアの深みのある歌声が聴かれるのも嬉しいです。
彼女はこのコンサートの約2年後、癌のため41才という若さで亡くなりました。
クレンペラーファンのみならず、マーラーの復活が好きな方には、
ぜひ聴いて頂きたい名演です。
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