ベートーヴェン(1770-1827)
ピアノ・ソナタ第2番イ長調作品2-2
ピアノ・ソナタ第9番変ホ長調作品14-1
ピアノ・ソナタ第27番ホ短調作品90
ピアノ・ソナタ第28番イ長調作品101
清水和音(ピアノ)
1996年6月30日(紀尾井ホール)
前回に引き続き、清水和音のベートーヴェン・チクルスからです。
なんといっても第28番が素晴らしい!
どっしりと落ち着いた風格が漂っています。
第1楽章は、思いのほどを込めた名演です。
第2楽章は、他のピアニストで聴くと浮ついて聴こえることもありありますが、清水和音の演奏は、腰が座って安心して楽しめます。
そして第3楽章は、この曲の白眉で、煌くような展開と温かな人間味溢れる演奏。
僕は、この第28番は大好きなので、いつもはフリードリッヒ・グルダの演奏をCDで聴いていますが、何か軽い感じがしていました。
でも清水和音の演奏は、地に足を付けて堅実でありながら、
心を込めた煌きのピアノです。
僕は、このCDで清水和音が大好きになりました。
僕より3才年下ですから、現在50代も後半。
現在は、より深い演奏を聴かせてくれるでしょう。
さあ、清水和音のコンサートに行かなければ。
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