こんにちは、
ともやんです。
ハンガリーのフェシュテティーチ四重奏団の演奏によるハイドンの弦楽四重奏曲全曲。
まず、メンバーの名前をみて驚きました。
ヴァイオリン奏者にイシュトヴァーン・ケルテースがいるのです。
著名な指揮者と同姓同名です。
指揮者のケルテスの方は、不慮の事故でこの録音の20年以上前に亡くなっています。
日本にも同姓同名の方は多くいらっしゃいますが、ハンガリーでもそうなのでしょうね。
フェシュテティーチ四重奏団(古楽器使用/a=421Hz)
イシュトヴァーン・ケルテース(ヴァイオリン/ミラノの逸名職人 18世紀製作)
エリカ・ペテーフィ(ヴァイオリン/ウィーンのマティアス・ティーア 1770年製作)
ペーテル・リゲティ(ヴィオラ/ボルツァーノのマティアス・アルバヌス 1651年製作)
レジェー・ペルトリニ(チェロ/フランスの逸名職人 17世紀製作)
タワーレコード・オンラインショップより
さて、今回「ひばり」と「皇帝」を聴きました。
古楽器による初めてのハイドン全集ということです。
実は、僕は前から疑問に思っていたことがあります。
というのも古楽器グループの演奏の方が鮮烈で過激な傾向があると思うのです。
そしてモダン楽器の方が、特に現代の傾向としては細部までしっかりチェックする堅実な演奏が多いように感じています。
もっと俗に言えば、古楽器の演奏が面白くてモダン楽器はたいくつ。
なんか違うんじゃないのかな?と思うのです。
本当の話しか、たとえ話かどうか不明ですが、ある記述に、クナッパーツブッシュがハイドンかモーツァルトの曲をゆっくり演奏するのを人が「なぜそんなに遅いテンポなのか?」と聞いたら、クナッパーツブッシュは、平然と「現代のようにクルマもない時代だったんだよ」と答えたそうです。
つまりハイドンが生きた18世紀から19世紀に掛けては、今よりもずっと時間の流れがゆっくりだったと思われるのです。
フェシュテティーチ四重奏団の演奏は、それを証明するかのようなゆったりしたテンポ感とヴァイオリンを両翼に配置した響きを楽しめる名演です。
僕は、家で仕事することが多いですが、そんな時ハイドンの弦楽四重奏曲をずっと掛けていることが多いです。リモートワークにも最適だと思います。
ハイドン 弦楽四重奏曲全曲 フェシュテティーチ四重奏団
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン – Franz Joseph Haydn (1732-1809)
弦楽四重奏曲第53番 ニ長調 「ひばり」 Op. 64, No. 5, Hob.III:63
String Quartet No. 53 in D Major, Op. 64, No. 5, Hob.III:63, “The Lark”
1.(09:29) I. Allegro moderato
2.(06:15) II. Adagio cantabile
3.(04:37) III. Menuetto: Allegretto
4.(02:20) IV. Finale: Vivace
total(22:41)
フェシュテティーチ四重奏団 – Festetics Quartet
録音: 1993-2002, 2005-2006, Karolyi-Csekonics Rezidencia and Hungarian National Philharmonic Rehearsal Hall, Budapest
—————————
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン – Franz Joseph Haydn (1732-1809)
弦楽四重奏曲第62番 ハ長調 「皇帝」 Op. 76, No. 3, Hob.III:77
String Quartet No. 62 in C Major, Op. 76, No. 3, Hob.III:77, “Emperor”
5.(11:51) I. Allegro
6.(06:41) II. Poco adagio, cantabile
7.(05:51) III. Menuetto
8.(06:13) IV. Finale: Presto
total(30:36)
フェシュテティーチ四重奏団 – Festetics Quartet
録音: 1993-2002, 2005-2006, Karolyi-Csekonics Rezidencia and Hungarian National Philharmonic Rehearsal Hall, Budapest
ともやんのおすすめ サイト
————————
クラシック名盤 聴かずに死ねるか 読者登録フォーム
↑
ほぼ毎日無料にて配信しているメルマガに登録できます。
————————
人気ブログランキング
↑
クリック応援お願いします^^