こんにちは、
ともやんです。
ブラームス交響曲第1番の名盤を見つけました。
トマス・ダウスゴー指揮スウェーデン室内管弦楽団の演奏です。
トマス・ダウスゴー(Thomas Dausgaard)は、1963年7月4日、デンマーク生まれ。福島氏が、著書の中でスウェーデンの新鋭と書かれていますが、その時点でスウェーデン室内管の音楽監督に就任していました。
今年58歳ですが、すでに巨匠の域に近づいているのでしょうか。
正式デビューは、1993年スウェーデン放送響とベートーヴェンの『ミサ・ソレムニス』を
指揮してだそうで、既に30歳でしたから、遅めのデビューだったと思います。
それまでは、母国デンマークをはじめ、スカンジナヴィア各地で研鑽を積んで、ボストン響では小澤征爾のアシスタントを務めて実力を付けてきました。
97年には、スウェーデン室内管の音楽監督に就任し、同管とSIMAXやBISと多くの録音を行うようになりました。
2004年にはデンマーク放送響の首席指揮者にデンマーク人として初めて就任して話題になりました。
ベートーヴェン、シューベルト、シューマンなど古典派から前期ロマン派の作品の演奏ではピリオド・アプローチをしながら大胆なダイナミックスで演奏を展開して行きました。僕はそんな演奏スタイルにスリリングな新鮮さを感じましたが、拒絶した人もいたそうで、あえて、万人むきの演奏をしないことに好感を持ちます。
また、ベルワルド、ニールセン、ランゴやノアゴーに至るまで、北欧音楽のディスクも積極的にリリースしています。
ダウスゴー ブラームス 交響曲第1番
トマス・ダウスゴー指揮スウェーデン室内管弦楽団による、ブラームス交響曲第1番を聴きました。
第1楽章のイントロから、スピード感のある推進力溢れる演奏と小編成ながら、各パートの充実感が素晴らしいです。
このSACDハイブリッド盤は、スウェーデンの人気レーベル「BIS Records」より出ていますが、現在、タワーレコードでは、SACDハイブリッドとCDの厳選タイトルを数量限定スペシャル・プライスにてご提供いたします。
5月13日(木)10:00までの予定ですが、数量が無くなり次第終了ということですので、このダウスゴーのブラームスは人気だと思うので、気になる方は要チェックです。
ブラームス:
(1) 交響曲第1番ハ短調Op.68
(2) 愛の歌Op52&65より9曲 (作曲者編)
(3) ハンガリー舞曲集~第1、3、10番
トマス・ダウスゴー (指揮)
スウェーデン室内管弦楽団
録音:2011年3月 エレブルー・コンサートホール (スウェーデン)
不思議な充実感。ダウスゴーがブラームスの交響曲に挑戦
SACDハイブリッド盤。出すものすべてが衝撃的なダウスゴーとスウェーデン室内管が、ついにブラームスの交響曲に挑戦しました。
小編成のオーケストラでブラームスの交響曲を演奏することはさほど珍しくありませんが、さすがダウスゴー、単なる見通しや運動性の良さに終っていません。もちろん音色はすっきりとしてブラームス特有のにごりはありませんが、意外なほど重厚な第1楽章とフィナーレなど音楽作りは大きくて感動的です。
カップリングは声楽つきピアノ連弾曲として有名な「愛の歌」から9曲をブラームス自身がオーケストレーション(声楽なし)にしたもの。
意外に録音がないので大歓迎と申せましょう。さらにオーケストラ曲として人気作である「ハンガリー舞曲」の中から、やはりブラームス自身のオーケストレーションによる3曲が収められているのも注目。
王道ながらこだわりに満ちたアルバムです。
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