こんにちは、
ともやんです。
ブラジル出身の名ピアニスト、ネルソン・フレイレ氏が、去る11月1日にリオデジャネイロの自宅で亡くなりました。77歳でした。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
南米出身のピアニストと言うと現役では、アルゲリッチ、バレンボイムと共にネルソン・フレイレ氏は、20世紀の最も偉大なピアニストの一人と称されていました。
数ヵ月前に80歳になったアルゲリッチより4歳年下のフレイレ氏でしたが、残念です。
3歳でピアノを始め、傑出した才能で12歳にして当時の大統領からウィーン留学奨学金を得て、ブルーノ・ザイドルホーファーとステファン・アスケナーゼに師事。
1964年リスボンのヴィアンナ・ダ・モータ国際コンクールに優勝。1968年ロンドン・デビューし、国際的な知名度を獲得。1969年にアメリカへビューし、1971年には初来日しています。
近年では、2014年の70歳になる年にシャイー&ゲヴァントハウス管と来日し、ベートーヴェンの「皇帝」を演奏して健在ぶりと披露しました。
アルゲリッチとフレイレは、1940年代に南米に生まれ、それぞれ全く異なる個性で輝く二人は、長きにわたり兄弟のようにデュオでの演奏を楽しんできました。
これまでもいくつかの録音を残し、2003年には来日公演でもブラームス、シューベルト、ラヴェルの作品を披露していました。
2009年8月、ザルツブルク音楽祭に登場した二人による比類無いアンサンブルを収録したアルバムは、二人の息も見事で高い域に達した二人の偉大なピアニストの名演が楽しめます。
ぜひ、聴いて欲しい録音です。
アルゲリッチ&フレイレハイドンの主題による変奏曲
ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
ハイドンの主題による変奏曲 Op. 56b (2台ピアノ版)
Variations on a Theme by Haydn, Op. 56b, “St. Anthony Variations” (version for 2 pianos)
1.(02:01) Theme: Chorale St. Antoni: Andante
2.(01:02) Variation 1: Andante con moto
3.(00:57) Variation 2: Vivace
4.(01:45) Variation 3: Con moto
5.(01:45) Variation 4: Andante
6.(00:53) Variation 5: Poco presto
7.(01:15) Variation 6: Vivace
8.(02:47) Variation 7: Grazioso
9.(00:49) Variation 8: Poco presto
10.(03:55) Finale: Andante
total(17:09)
マルタ・アルゲリッチ – Martha Argerich (ピアノ)
ネルソン・フレイレ – Nelson Freire (ピアノ)
2009年8月3日 ザルツブルク 祝祭大劇場(ライヴ)
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