こんにちは、
ともやんです。
ヨハン・セバスティアン・バッハの傑作ゴールトベルク変奏曲。
僕の愛聴盤は、グレン・グールドの81年盤です。
レコード史上、不朽の名盤とも言われています。
さて、今日ご紹介するピアニスト、コンスタンティン・リフシッツ(1976年ウクライナ・ハルキウ生まれ)は、18歳の時、グネシン音楽学校の卒業記念で弾いた
ゴルトベルク変奏曲が話題になり、その後録音したDenon盤がグラミー賞にノミネートされたというほどの逸材です。
それから20年後に録音したのが、今回ご案内する演奏です。
テンポや表情付けなどグレン・グールドを思わせますが、もっとゴツゴツした感じがします。
グールドを聴きなれた耳には、最初は多少違和感があるのですが、その武骨さが、だんだん馴染んでくると、なんだろう読みづらい文学の名作、例えばドストエフスキーの「罪と罰」、トルストイの「アンナ・カレーニナ」などを読み初めて、最初はぎこちなく読み進むけど、だんだん、心に突き刺さってくる感じ。
80分間、聴き終わると、なんか長編小説を読み終えたような感銘が残ります。
ゴルトベルク変奏曲を愛する方は必聴の名盤です。
コンスタンティン・リフシッツ バッハのゴルトベルク変奏曲
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ – Johann Sebastian Bach (1685-1750)
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988
Goldberg Variations, BWV 988
コンスタンティン・リフシッツ – Konstantin Lifschitz (ピアノ)
演奏時間(80:25)
1994年、当時18歳だったコンスタンチン・リフシッツがグネシン音楽学校の卒業記念で弾き大騒ぎとなった「ゴルトベルク変奏曲」。その数日後に録音されたDenon盤は世界中の評判となり、グラミー賞にもノミネートされました。以後、リフシッツの代名詞となっていましたが、20年を経てついに再録音が登場します。
演奏時間はDenon盤より2分ほど長くなっていますが、基本的な解釈は変わっていません。しかし20年来の練り込みと積んできた人生経験が反映され、音楽的な深みと説得力は驚くべき高さとなっています。
「ゴルトベルク変奏曲」といえば、古くはランドフスカ、新しくはグールドの決定的名演が知られていますが、リフシッツはその偉大な先人を辿りつつ、不眠症に悩んでいた駐ドレスデンのロシア大使カイザーリング伯爵のためにバッハが奏した縁にまで立ち返っています。ロシアとの関係を暗示させるその孤高さ崇高さは、アンドレイ・タルコフスキーの映画を観終えた後のような深い感銘を与えてくれます。
とにかく30代でここまで深い世界を描くリフシッツ、ただ者ではありません。21世紀の「ゴルトベルク」像誕生と申せましょう。キングインターナショナル
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