クレンペラー83才 戦慄のライブ

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ベートーヴェン:コリオラン序曲
ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 作品60
シューベルト:交響曲第8番 ロ短調 D.759『未完成』

 

オットー・クレンペラー指揮
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
1968年5月26日(ベートーヴェン)
1968年6月16日(シューベルト)

 

幾多の苦難を乗り越えて、83才のクレンペラーが、
ウィーンフィルと共演した記念すべき録音。

 

何気なくプレーヤーにCDをセットして、最初のコリオラン序曲が始まった瞬間、僕は背筋を伸ばし姿勢を正していました。

 

これは生半可な演奏ではない、文字通り命を削っての凄まじい演奏です。
こんなに重く、魂にずしっと来る演奏録音はないでしょう。
ライブならではの戦慄の演奏です。

 

評論家・宇野功芳氏が、あるCDのライナーノーツに、
クレンペラーの演奏を、情熱の氷づけと評しましたが、
まさにこの演奏のことです。

 

遅いテンポで刻明に再現して行くのハードボイルドな演奏です。

 

シューベルトは別の日のライブですが、
第2楽章にふと郷愁を感じる優しを感じるところがたまりません。

 

まさに聴かずに死ねない録音です。


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この記事を書いた人
ともやん

1957年、富山市生まれ。小学生の時、NHK交響楽団を指揮する岩城宏之氏を観てから、クラシック音楽に興味をもち、今日まできました。
現在、LP、CD、カセットテープを含めて約1000枚を所有しています。
好きな作曲家は、ベートーヴェン、ブルックナー、ブラームスと硬派です。
特にオーケストラ曲の名盤、珍盤、とんでも盤をご案内して行きたいと思います。
お付き合いのほど、よろしくお願いします。

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ドイツ・オーストリア指揮者
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